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70代小児科医の転職(後) 2026年8月28日

六、甘かった見通し
F医師の転職先を専門の小児科ではなく、「老健管理医師(施設長)」に変更したので、そう時間はかからずに案件が見つかるだろうと、私もDrも少し楽観していました。

まずは「先日老健の施設長が急逝して、欠員状態になっているので、高齢でも良いので大至急後任のDrを紹介して欲しい」と連絡があった大阪北部の病院併設の老健に連絡をしたところ、事務長から「あれからすぐに他の紹介会社から60代の内科医の紹介があったので、施設長は充足しました。」と断られてしまいました。
七、距離を伸ばして説得
その後、F医師の希望が自宅から車で1時間以内ということだったので、該当するすべての老健に施設長の募集を確認して、募集のあるところに「76歳男性小児科医」を打診しましたが、通常なら「70代後半でも可」といわれるところも、切羽詰まった状況ではなく、すべて60代までと断られてしまいました。

「車で1時間以内」の老健が全部年齢で断られてしまったので、直近で80歳のDrの採用実績のある「車で1時間半かかる」老健の面接を受けるようにF医師を説得しました。
八、面接、まさかの失速
ようやく設定した面接は途中まで和やかな雰囲気で進行しましたが、法人の理事長から「F先生、何か質問ありますか」と聞かれて、F医師が「私は医師になって50年間小児科一筋でやってきましたので、老健の仕事がまったくわからず自信がありません。」と答えました。

場の雰囲気は凍りついて面接は終了しました。もちろん採用には至りませんでした。
この時点で残された選択肢は、通勤が2時間近くかかり、年俸も相場より200万円程低いのですが、現在管理医師が不在で急募の老健のみでした。F医師も現状を理解して応募を決意して、先方に連絡をしましたが、直近で充足したとのことでした。

「万策尽きた」と思われた時に、以前に打診をして「70歳以上は絶対に不可」といわれていた老健から「面接をしたい」と連絡が入りました。68歳の現施設長が体調を崩して早急に退職したいといわれたとのことでした。同施設は通勤時間が30分程で、年俸も相場より高く、F医師にとっては願ってもない話でしたので、面接の対応を事前に十分にレクチャーをして臨み、内定を勝ちとりました。
十、厳しさの先にある喜び
非常に厳しい転職でしたが、F医師にも法人にも本当に喜んで頂けました。
これだから、医師紹介は辞められません。
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