医師として
医師の引退はいつ?
現役にこだわる理由とは?
そのこだわりと経験を必要とする医療機関がある。
3度目の正直(前) 2025年7月25日
一、一本の電話から
始まりは、一本の電話からでした。
お相手は、穏やかで気さくな口調のM先生で、「今の職場には大きな不満はないが、通勤時間が長くてね、できればもう少し近くて、給与も上がれば嬉しい」と、率直な思いを話して頂けました。
お相手は、穏やかで気さくな口調のM先生で、「今の職場には大きな不満はないが、通勤時間が長くてね、できればもう少し近くて、給与も上がれば嬉しい」と、率直な思いを話して頂けました。
二、希望は“老健”での勤務
希望は“老健”での勤務。しかし老健は常に求人が出ているわけではなく、募集人数の兼ね合いからタイミングによって求人が出ていないことが特徴です。そこで私はすぐにリストを作成し、片っ端から電話をかけ始めました。先生の希望条件に合う求人を一つ一つ丁寧に探していきました。
そして、ようやく希望通りの求人を見つけることが出来ました。M先生のご自宅からも近く、給与も上がる見込みのある老健施設でした。私はすぐにM先生へ連絡を取り、M先生から面接の希望を頂けたので、日程を調整し、面接へと進みました。ところが結果は「見送り」という残念なものでした。
そして、ようやく希望通りの求人を見つけることが出来ました。M先生のご自宅からも近く、給与も上がる見込みのある老健施設でした。私はすぐにM先生へ連絡を取り、M先生から面接の希望を頂けたので、日程を調整し、面接へと進みました。ところが結果は「見送り」という残念なものでした。
三、再度求人を探し始める
面接の結果をM先生にお伝えすると「分かりました」という一言。その一言に悔しさが滲み出ておりました。私も悔しさがこみあげてきました。というのも特にこの求人は先生の希望にとてもマッチしていたからです。なんとしても先生に良いご転職先を提案させて頂きたいと思い、再び求人を探し始めました。
先生の希望にあった求人を探し出し、M先生に紹介すると、すぐ返信が来ました。
「とても興味があります。その病院は実は昔、息子がお世話になった病院でぜひ受けさせて頂きたいです」
お世話になった病院に久しぶりにお伺いするということもあり、期待を胸に膨らませながら、再び先生と面接へと向かいました。その結果は「ぜひ先生に来て頂きたい」との嬉しい回答でした。
先生の希望にあった求人を探し出し、M先生に紹介すると、すぐ返信が来ました。
「とても興味があります。その病院は実は昔、息子がお世話になった病院でぜひ受けさせて頂きたいです」
お世話になった病院に久しぶりにお伺いするということもあり、期待を胸に膨らませながら、再び先生と面接へと向かいました。その結果は「ぜひ先生に来て頂きたい」との嬉しい回答でした。
四、先生から辞退
ところが、M先生から返ってきたのは「辞退」という思いもよらない言葉でした。
驚きを隠せない私は理由を急き込んで尋ねました。
「面接に医師が不在だったので医療面の話が出来なかったことと、聞いていた“施設長”のポジションが、いつのまにか“医員”に変わっていたのが最大の理由ですね。」その言葉に、ハッとしました。
私はただ「通勤時間が短い」「給与が上がる」という条件面ばかりを重視していました。
驚きを隠せない私は理由を急き込んで尋ねました。
「面接に医師が不在だったので医療面の話が出来なかったことと、聞いていた“施設長”のポジションが、いつのまにか“医員”に変わっていたのが最大の理由ですね。」その言葉に、ハッとしました。
私はただ「通勤時間が短い」「給与が上がる」という条件面ばかりを重視していました。
五、先生の医師としての哲学
私は言葉より先に体が動き、先生の最寄り駅付近に向かいながら、M先生にご面談をさせて頂きたいとご連絡を致しました。M先生は嫌な顔をせず、お会いくださいました。話をさせて頂いていると、そこで初めて、ご家族の話、趣味、そしてM先生の医師としての哲学まで伺うことができました。
また「なぜ、施設長という役職へのこだわりをお持ちなのですか?」と私は尋ねました。
M先生は少し照れた様子で理由を話して頂けました。
また「なぜ、施設長という役職へのこだわりをお持ちなのですか?」と私は尋ねました。
M先生は少し照れた様子で理由を話して頂けました。
後半は、8/22に公開予定です。