医師として
医師の引退はいつ?
現役にこだわる理由とは?
そのこだわりと経験を必要とする医療機関がある。
薄氷を踏む転職(後) 2025年2月21日
一、ある病院からのオファー
年俸2500万円の案件を探すために四苦八苦していた私のもとに、昔から付き合いのある病院の経営者から電話がありました。
「現院長が急遽辞めると言ってきました、少しは引き延ばせると思いますが、早急に後任のDrを探してもらえませんか、年俸は2500万円出します」とのことでしたので、すぐにT先生にこの話をしたところ、「病院ではないですが今も院長ですし、マネージメントは得意な方なので応募します」と即答されたので、面接を設定して10日後に入職になりました。
「現院長が急遽辞めると言ってきました、少しは引き延ばせると思いますが、早急に後任のDrを探してもらえませんか、年俸は2500万円出します」とのことでしたので、すぐにT先生にこの話をしたところ、「病院ではないですが今も院長ですし、マネージメントは得意な方なので応募します」と即答されたので、面接を設定して10日後に入職になりました。
二、予定の時期に入職
奇跡的に入職直前の理不尽な内定取り消しが挽回出来て、しかも同等の条件で予定の時期に入職が決まったことで私も胸をなでおろしていました。入職初日にT先生に病院の感想を聞いたところ、「院長なのに院長室どころか席もないんですよ」と冗談めかして答えてくれたので、少し引っかかるものはありましたが安心をしていました。
三、入職3日後に退職
入職から3日後にT先生からメールがあり「院長ということで入職したのに扱いが一般の医師と同じで、院長室の提案をしてもまったく聞く耳をもってもらえないので辞めました」とのことでした。T先生は非常に熱意がありスキルも高いですが、その分プライドも高いDrなので、自分の扱いが不当だと思い我慢が出来なかったようです。
四、再度案件探しが始まる
それから再度案件探しが始まりました。
T先生の前勤務先の近隣にある病院で透析センター長を急募していたことは私も先生も知っていたのですが、当然患者さんもバッティングする立地なのでここに話を持っていくのは難しいだろうと思っていました。しかし、2つの案件が立て続けに不調に終わってしまったことで、「ダメもと」で名前と経歴を明かして打診をしたところ、「是非お迎えしたい」と回答があり、これも奇跡的に同条件でしかも同月内での入職に至りました。
T先生の前勤務先の近隣にある病院で透析センター長を急募していたことは私も先生も知っていたのですが、当然患者さんもバッティングする立地なのでここに話を持っていくのは難しいだろうと思っていました。しかし、2つの案件が立て続けに不調に終わってしまったことで、「ダメもと」で名前と経歴を明かして打診をしたところ、「是非お迎えしたい」と回答があり、これも奇跡的に同条件でしかも同月内での入職に至りました。
五、波乱万丈な1ヶ月
「現職の退職」、「契約後の内定取り消し」、「院長職の早期退職」、「ライバル病院への入職」と本来なら1人のDrが何年かかかって経験するような事柄が、わずか1ヶ月で展開されて、T先生にとっても、コンサルタントの私にとってもまさに「薄氷を踏む思い」でした。
出来ることならこんな経験は二度としたくないとつくづく思います。
T先生の今後の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げております。
出来ることならこんな経験は二度としたくないとつくづく思います。
T先生の今後の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げております。