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医師として 医師の引退はいつ?
現役にこだわる理由とは?
そのこだわりと経験を必要とする医療機関がある。

薄氷を踏む転職(前) 2025年1月24日

 私が当社「株式会社リンクスタッフ」に入社して来年で15年になりますが、その短くないコンサルタント歴の中で、これほど「薄氷を踏む思い」を経験した紹介は他にはなかったと思います。
一、人生最後の転職を希望
 T先生は50歳代後半の腎臓内科・透析専門医で、現職は透析クリニックの院長を務め、透析管理以外にシャントやPTAも内科医であるT先生が実施していたので、年俸は週5日勤務で2500万円というかなりの高額でした。
 現在の職場には入職して10年以上になるのですが、入職当初から経営者とあまり意見が合わず、60歳を控えて人生最後の転職を希望されて私に依頼をされてきました。ただ、現状と同等の条件(給与)を満たし、なおかつ自身と同じ方向性を持つ経営者という医療機関はなかなかありませんでした。
二、とんとん拍子に話が進む
 それでも複数の好条件の案件を提案しましたが、いずれもT先生の希望に合うものがなく、話を進めることはありませんでした。転職の依頼をされてから2ヶ月程経過した時にT先生から電話が入り、「私が何度かお話をしたことがあるDrで尊敬出来る経営者の透析クリニックで医師の募集が出ているようなので是非応募してみたい」ということでした。
 その話を受けてその法人に確認をしたところ、「現在の院長が高齢で病気がちで交代を考えていたところなので、直ぐに面談したい」といわれ、面談でも旧知の仲の経営者と話が盛り上がり、とんとん拍子に話が進み、T先生の現職の退職告知可能時期の3ヶ月後の入職で同院との雇用契約を交わしました。
三、内定取り消しの連絡
 その後、入職を1か月後に控えた頃にT先生から切羽詰まった様子の電話がありました。
「雇用契約を交わした病院の理事長から連絡があって、内定を取り消ししたいと言われた。」
とのことで、事情を聞くと、高齢で病気がちの現院長が「体調が戻ったからこのまま続けて働かせて欲しい」と泣きついてきたそうで、理事長としても20年近く院長を務めてもらったDrなので、必死の申し出を断ることが出来ず仕方なく了解をして、次期院長就任予定の自分の内定を取り消さざる得なくなったとのことでした。私からも同法人に抗議をしたのですが、理事長は謝罪をされるばかりで内定取消が覆ることはありませんでした。
四、1ヶ月以内に次の勤務先を…
 現勤務先には同月で退職と申入れをして受諾されていますので、1ヶ月以内に次の勤務先を探して入職してもらわなければならなくなりました。このことがあってすぐに次の勤務先を探しましたが、60歳手前のDrで年俸2500万円の案件は簡単には見つかりませんでした。

後半は、2/28に公開予定です。

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