コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。
Episode 224給与だけでは計れない価値(上) 2020年03月15日 コンサルタント Y
今回、ご紹介する整形外科ドクターは給与だけではない条件を決定打にされたお話です。
そのドクターとの出会いは、当社が運営するサイトからの問い合わせメールが最初でした。早速、お問い合わせのお礼も兼ねてお電話し後日、会えることになりました。面談当日、どんな方なのか胸を躍らせて待っている私の前にそのドクターは颯爽と現れました。長身でさっぱりした顔つき、年齢よりは10歳以上も若く見えるドクターでした。
お仕事の話をする前にドクターの生い立ちや趣味といった内容を雑談を交えてお聞きするのが私のスタイルで、お話していくと私と同年代で家庭環境も似ていることがわかり、ほんの少し心を開いてくれたように思いました。その日は、あまりズカズカとプライベートの話しを深く聞かず、ご希望の勤務エリアやお給料、当直の有り無しなどをヒアリングし終了となりました。先生を見送り、後姿を見ながら「個人的な共通点も多いし、条件もさほど難しくないからすんなり決まりそうだな。」と心の中でつぶやいている自分がいました。その高をくくった考えで後々痛い目にあう事も知らずに。
翌日から早速、求人探しに取り掛かり、7件の案件を次々に提案しました。返答は「この病院の当直は忙しすぎると噂があるのでやめておきます。」「できれば常勤医師が不在で一番手の常勤医になれる病院が希望です。」1日足らずで提案病院は全てご希望に沿えず散っていきました。その後も提案するもご希望叶わず、最後には「他社で条件が合う求人があったので、その結果が出たらこちらから連絡します。」と言われてしまう結果に。。 終わった。。と思いつつも「せめてご提案の情報メールだけは送らせてください。」と返答するしかなかったのです。その後も提案をし続けるも返答いただけない状態が続いていたある日、ドクターの希望エリアではない病院から麻酔科急募の求人をもらいました。「この提案で勝負するしかない!!」と思い今までにない渾身のメールを送信しました。すると「見学に行ってみたいと思います。」と返事が。喜ぶ気持ちを抑え早速、面接の設定をし、当日を迎えました。無事に面談を終え、ドクターからこの病院に勤務したいと思います。とのお言葉をいただき、喜びを抑えながらすぐに病院にドクター入職の意思を伝える連絡をしました。私:「お世話になります。~でございます。本日、面接したドクターから入職のご意志をいただきました!」私が嬉しさを抑えながら報告すると、病院担当者から思いもよらない返答が来てしまったのです。