トップページコンサルタント手記Episode 223: つらい経験を新たな挑戦にいかす(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 223つらい経験を新たな挑戦にいかす(下)2020年03月01日 コンサルタント Y

面接が始まりました。始めは世間話が続きました。「社長はどちらのご出身?若いのにクリニックを経営されてるなんて素晴らしいですね。ご結婚は?」

どちらが面接を行う側か、わからなくなるくらい、この医師のペースで会話が続きます。

「私は何月からでも勤務できますよ!待っている患者さんのためにはやく進めちゃいましょう!」豪快というか大雑把というか、細かいことはあまり気にせずにどんどん進めていきます。

先方の社長もこの医師の質問攻めに、たじたじになるながらも要所の質問を的確に投げてきます。「癌クリニックというのは、末期でもう治る見込みの無い患者もくるので、メンタル的にハードな部分もありますが大丈夫ですか?そもそもこのクリニックに応募した理由は何ですか?」デメリットと的確な質問が飛んできました。どんな返答をするのか、ちょっと不安も混じった気持ちで、その医師の顔を見つめている自分がいました。

「メンタル的には、若いころ死にそうな救急患者を嫌というほど診て来ました。中には外傷で頭から脳が飛び出している状態で運び込まれた患者もいました。特に患者の死について強い抵抗はございません。そしてどうして癌クリニックに応募させてもらったのか。これまで7年ものあいだずっと母親の癌の闘病を介護してきました。なので癌患者の気持ちや介護する家族の気持ちは痛いほど経験してきました。その実体験を生かして勤務できると思ったんですよ。」

この志望動機を聞いた直後に、先方の社長から即採用の返答をその場で頂くことになりました。

癌クリニックで働ける医師… 癌専門医?癌治療の経験者?

間違いではないと思います。ただ、経験や知識は後からでも身につきます。がん患者の看病をした経験は、経験する機会が無い限り身につきません。もしかするとこの医師は、ある意味、癌クリニックに最適な医師なんでは無いかとこのとき思いました。

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