トップページコンサルタント手記Episode 212: 病院臨床に拘った内科医(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 212病院臨床に拘った内科医(下)2019年04月01日 コンサルタント H

第一希望は茨城県でしたので、特に医師が不足している地域の療養型病院から確認を入れましたが、「高齢の先生が勤務していて、その後任を募集しているのであまり意味がない」や年齢を聞かれてすぐに「難しい」と言う方など理由はそれぞれですが兎に角お断りの連続でした。

茨城県はほぼ確認が終え成果はなし、めげず次は千葉県の確認作業を入れるも茨城県と同じ結果となりました。先生はできるだけ雪の多い地域は避けたい希望がありましたので、じゃ次は東京、神奈川になって来るのですが、先生は都心部を希望されていない所もあり
関東を離れる必要があるのか、そうなるとどの地域から確認を入れていくのか迷っていた時に、茨城県の連絡を入れた病院から「前に紹介があった81歳の先生の勤務先が決まっていなかったら一度面接を設定してほしい」と有難い連絡を頂きました。

もうこの病院しかないと思い先生にすぐに連絡を入れました。先生も大変喜んで頂き面接を行う所までは順調に話が進みましたが、面接の場で「病院の医師も募集はしているが、今一番ほしいのは老健の管理医師で、できたらそちらでの勤務は難しいでしょうか」と言うお伺いのご質問がありました。であれば今回も難しく、これはおわったなと感じましたが、先生が週4日勤務希望したので、病院の医師も募集しているのであれば病院勤務週3日、週1日は老健で勤務する提案をさせて頂きました。

そうすると先生も少し折れて頂き、週1回の老健勤務ならば可能とおっしゃって頂きましたので、その勤務体系が可能か法人で検討頂く事で面接は終了しました。それから1週間過ぎ連絡が遅いので、やっぱり難しいのかと思っていましたが法人からはOkが出ました。

それを先生にお伝えすると、いつもは冷静な先生ですが一緒になって喜んで頂いたことは大変印象的でした。
今回は通勤ができない病院でしたので、すぐに住居探しに入りました。マンションは奥様も一緒に暮らすので3LDK、洗濯機と食器洗浄機を揃えてほしいと希望され、どこまで言うのかなと思いつつも法人に相談を入れました。

まずマンションは問題ない、ただ洗濯機や食器洗浄機については先生ご自身で準備くださいと言う事で、それはそうだなと思いながら先生に説明させて頂きましたが、前の勤務先ではすべて準備してくらたから今回も準備してくれるのではかいかという先生の主張でした。擦った揉んだがありましたが、なんとか先生に理解して頂きご自身で準備して頂けるようになりました。

いろいろな事がありましたが、無事入職初日の勤務を終える事ができ、先生からお礼のメール連絡と進物が届き、一緒にお手紙が添えてありました。

手紙の内容としては、「こんなわがままな年寄りに寄り添って頂き有難うございました」と一文だけでした。2ヶ月ほどの先生とのやり取りでしたが、もっと長い感じもあり、年上の先生に対して少しきつい言い方をした部分あり、色々ありましたがコンサルとしてはやり切った感がある事案でした。

今後も先生や医療機関に寄り添い、微力ですが地域の方に貢献できるようなコンサルとして活躍していきたいと感じました。

先生もお体には十分ご自愛され、地域の皆さまに愛される先生であり続けてください。

本当に有難うございました。
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