トップページコンサルタント手記Episode 190: 蘇る医師としてのやりがい(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 190蘇る医師としてのやりがい(下)2017年06月01日 コンサルタントK

ご転職活動がいよいよ本格的に始まったI先生。その皮切りとなったのが、もともとのご要望とは異なるケアミックス病院の見学・面接でした。第一希望であった医療療養型への面接が後になったことに対しても快くご承諾くださり、無事に第一歩を踏み出すことができました。

診療の都合上、院長先生・副院長先生との面接が後になったため、まず院内見学をおこなうことに。I先生は、そこで驚きの風景を目の当たりにされました。

その風景とは、患者様が廊下を行き交い、会話を楽しんでいる姿。病院内でよく見られるごく自然な風景ですが、I先生が当時お勤めだった医療療養型病院では、まったく見ることができない景色だったのです。

I先生は、寝たきりや自力での歩行が難しい患者様と過ごす日々のなかで、医師として患者様を治療し、回復させ、元気を取り戻す手助けをする喜びを忘れてしまいそうになっていたようです。しかし、ケアミックスの病院見学で生活を楽しみ、回復に向かう患者様の笑顔を見たことによって、「医師としてのやりがいを再び燃やすことができた」と語ってくださいました。

そして、院長先生・副院長先生との面接へ。実は、紹介先の病院は、医師のほとんどが、院長先生と同じ大学の後輩ばかり。院長先生は、ご自身の後輩となる医師を積極的に探し、自ら声をかけて医師を集めていたそうです。I先生も例に漏れず、同門の後輩であったため、その場は歓迎ムードに。面接では、院長先生・副院長先生と終始、間接的にお知り合いの先生方の話題や、懐かしい昔話で盛り上がっていました。

なんと、面接終了時には、院長先生から「お待ちしております!」と熱いご挨拶と握手を求められることができました。

I先生はその後に予定されていた第一希望医療療養型病院の面接をキャンセルし、1つ目の面接でご転職先を決められました。結果的には、勤務地や勤務時間などの条件面はすべてクリアすることができ、さらに年棒アップも達成。ご満足いただく形でご入職いただく運びへとなりました。

入職後に近況をお伺いしたところ、副院長が部長を務める写真部へ入部されたそうです。もともと、絵画やデジタルフォトの芸術に関心をおもちだったI先生にぴったりの活動をされているようです。仕事だけでなく趣味の話題でも職場でコミュニケーションを図ることができるようになったことで、「毎日楽しく勤務しています!」と嬉しいお言葉をいただきました。

さらに、「勤務は以前より忙しくなり少し大変ですが、医師として患者様を治療する喜びを取り戻すことができて、大変充実した毎日を過ごしています」とのお言葉も頂戴し、私自身もコンサルタントして胸をなでおろすと共に、いきいきとした笑顔に勇気をいただきました。

志の高い先生の今後のご活躍を、心よりお祈りしております。

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