トップページコンサルタント手記Episode 183: ブランクからの再出発(上)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 183ブランクからの再出発(上) 2016年10月15日 コンサルタントI

F先生から弊社への登録があったのは1月下旬。登録上では現在常勤での勤務はされていない様子で、30代後半の男性内科医でした。

現在の状況や今後の希望等の詳細を伺うためにメール・電話にて面談の依頼を致しました。
しかしながら先生からは面談はもう少し待ってくださいとの返事があり、ご希望についても伺う事はできませんでした。
その後は登録時の希望地域・科目・年収のみにて該当案件のご紹介メールを行うのみでした。

『内科・年棒1400万円』
当然、地域や年収だけでは満足できるご紹介は難しく、意としないご紹介もあったかと思います。

1ヵ月後の2月下旬、私の携帯電話にF先生から連絡がありました。
『どこか募集している病院はありませんか?』
再度、面談の依頼をして、ようやくF先生とお会いする事となりました。

先生の履歴書を拝見したところ、4年前に病院を退職されており、その後は非常勤も
行っていませんでした。
その病院の当時の総合診療科での勤務は受付からの一次受入れ先であり、また病棟も受け持っていたことや医師の体制も不十分であったことから、当直や夜間オンコール対応にて気力・体力ともに疲弊して体調を崩され、退職したとのことでした。

『4月から常勤で働きたい』
お話を伺っていくうちに、長い4年間の休養にて気力・体力ともに、ある程度回復し、医師としての再出発をするという思いが伝わりました。

1ヶ月間、面談をしていただけなかった理由については、他の紹介会社を利用したが、思うような紹介にいたらず、再度私に連絡したとのことでした。

先生の希望する勤務内容について伺ったところ、以前に勤務経験のある慢性期病院・高齢者医療に対してご興味があると語られ、先生のご実家が高齢者患者中心の内科クリニックであることも意識しておりました。
ご実家の医院は古く、継承する意思はこれまで無かったが、両親も高齢になりF先生としても視野に入れなければならないとのお考えでした。

私からも在宅訪問診療のお考えを伺ったところ、やってみたい意識が強いとのことでした。
但し、経験も無いことやブランクのこともあり不安感が前面に出ておりました。
過去勤務のこともあり、当直や夜間オンコール対応についても自信がない状況と本音を語られました。

訪問診療は経験が無くとも前向きな気持ちがあれば受入れ可能な医療機関も多い。
オンコール対応については実際の呼び出しがあるかどうかは様々ではあるが、一週間に1回・2回の当番があり、その点を先生としても不安視されておりました。
しかしながら、再出発するには考慮しなければならないとのことでした。

4月まで1ヵ月と期間も少なく、早急に医療機関をお探しすることになりました。

ブランクがあり、次の病院勤務にて同じ繰り返しをしない様に、オン・オフのしっかりとした勤務形態が良いのでは考えましたが、まずは受入れ可能な医療機関をお探しして、勤務条件のすり合わせしていければと思いました。

急性期病院、慢性期療養病院、訪問診療を含めたクリニック。先生のご自宅から通勤可能な範囲にて連絡・問合せをし続けましたが、引く手あまたという状況では決してありませんでした。

4年間のブランクは内科医としてのスキルということよりも勤務に対する意識を疑問視する医療機関が多くありました。
4年間スポット勤務なども行っておらず、コミュニケーション能力や入職したとしても長続きできるかという点が不安材料でありました。

F先生を医療機関に紹介するにあたり、履歴書の書類審査だけでは不利な点もあり、
履歴書だけでは理解できない先生のお考え、復職するにあたっての意気込みを、医療機関に訪問して説明も行いました。

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