トップページコンサルタント手記Episode 174: 転科と医局(上)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 174転科と医局(上) 2016年01月15日 コンサルタントI

N先生は30歳にて大学病院の救命救急センターでご勤務されていました。
スポット勤務の検診業務希望にて一年前にご登録されましたが、大学勤務が多忙で、スポット勤務のご都合は、なかなか付かない状況でした。

N先生との出会いはご登録させて頂いている先生方へ定期的に近況をお伺いさせて頂く為のご連絡をしていた際に先生から今後についてのリクエストがありました。

『整形外科に転科したい』
N先生の今後の目標としては、救急医として更なる飛躍をするため整形外科へ転科し、整形外科専門医資格の取得を目指すとのことでした。
日本救急医学会救急科専門医取得の目処も立ち、近々に受験予定であった為、キャリアプランの次のステップに向けてのお考えがありました。

ご満足頂ける転職を実現するには、先生と直接お会いし、先生のお考えの詳細を伺う必要が有り、先生に面談のお時間を頂き、冷たいものを飲みながら、ご自宅近くで様々なお話を伺いました。

事前に整形外科専門医研修施設へ求人状況を確認し、総合病院や整形外科に特化した病院などタイプを変え、幾つかの候補病院を持参致しました。

現在N先生は当直を数多くこなしており、休日といえる日が一ヶ月中に2日間程度ではあるが、体力的には問題はないとのことでした。大学の救命救急センターとはいえ、人員不足は否めず、若手医師の負担は大きいと話されていました。

私の一つの疑問として『現勤務先での転科という選択肢は?』ということがありました。
医療機関としては、Drが現勤務先を退職する理由について多少なりとも気になるところではあるため、ご面談では立ち入った質問もさせて頂きました。

転職理由は人それぞれで、収入面、スキルアップ、人間関係、診療方針の相違、家庭事情など様々な要因が重なり合い、転職を考えると思います。

先生としては大学病院の体制などが先生の感覚と相違があるため、現大学病院で整形外科へ転科するつもりはないとのことでした。
もともと大学病院へは後期研修の3年間のみとのお考えであった為、入職時に大学医局へもその旨を伝えてはいたとのことでした。

話が進む中、先生としては整形外科の専門医を取得が目標ではあるが、救急医としてのスキルアップが前提である為、整形外科に特化した病院ではなく、幅広い診療科目にも携わり、救急対応も多い総合病院を希望されていました。

持参した医療機関の中で整形外科に特化した病院は先生のお考えから対象外となりましたが、情報として将来的にお役立てできればと思いご紹介し、
総合病院については2つの医療機関を、ひとつは現在のお住まいからの通勤に利点が有り、ふたつ目は通勤に1時間を要する場所にはあるが、整形外科の常勤医も多く、県内でも際立った症例数を誇る総合病院をご紹介致しました。

N先生は大学病院とは違う雇用体系(給与・勤務時間・休暇)に興味津々といったご様子でありました。

転職時期まで7ヶ月、N先生はまだまだ時間的余裕があるという思いがあり、また、救急科専門医試験が近づいていること、さらには日々の勤務にて施設見学・面接の都合が付かないとのことで、施設見学などは来月でというご要望でした。
N先生との面談日は月初めであり、一ヶ月の期間がある。それまでに他の医療機関も候補となるようにお探しすることに致しました。

最後に先生には、大学医局を退局することは容易ではない事をお伝えし、なるべく早い時期に退職の意向を示すことが好ましいこともお話致しました。

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