トップページコンサルタント手記Episode 172: 思わぬ苦労の末に(上)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 172思わぬ苦労の末に(上) 2015年11月15日 コンサルタントK

S先生から連絡が入ったのは、年末年始休暇明け早々の1月でした。
S先生はもともと関東地方のご出身で、卒業した大学も関東地方の医学部でした。

卒業後医局派遣にて東北地方の総合病院に10年以上勤務されていましたが、ご両親が高齢になり、ご両親の体調もあまり優れないこともあり、昨年末にその病院を退職されて実家に戻られたとのことでした。

実家に戻られたことに合わせて、4月からの常勤先を探したいとのご要望を受けました。
早速、S先生と面談のお時間をいただき、ご実家で様々なお話しを伺いました。

先生の希望条件としては、実家から40分圏内、週4日勤務、当直なし、ゆったり勤務ができる機関、年俸1400万円以上、という一般的な内容でした。

先生のご専門は精神科で、精神保健指定医も取得しており、40代前半の現役世代であり、受け答えもしっかりとした先生でしたので、すぐに勤務先も見つかるだろうと思いました。
案の定、受け入れ可能な医療機関はさほど労せずにご紹介する事となりました。

しかしながら、ここからが苦労の始まりでした。

面談後、先生の希望に該当すると思われる複数の機関に打診し、受入可能という返事をいただいた機関の中から先生と選定し、2つの病院との面接を組みました。

2週間後、まずA病院との面接に臨みました。
病院からは院長、副院長、事務長の3名が出席され、ひと通りの質疑応答が済み、その後事務長の案内で病院内見学をしました。見学中、先生から様々な質問が出され、疑問点もひとつずつ解消しながら回られている印象を持ちました。

面接終了後、一緒に帰る際に病院の印象を先生に尋ねたところ「いい病院ですね。とても気に入りました。是非行きたいと思います。」との返事を頂きました。面接時には特に病院側からの悪い雰囲気は感じられませんでしたので、このまま決まるのではないかとその時は思いました。

が、しかし・・・。
3日後に事務長から受けた連絡は、「今回は採用を見送らせていただきたい。」というものでした。
理由を尋ねると、「うちの病院に入った後に、何かこれをやりたいという自主性が感じられなかった。」というものでした。
思い返せば、面接時に「入職した後に何をやりたいか」という点を突っ込んで質問していた感があり、それに対する先生の受け答えに対してあまり印象が良くなかったのが原因ではないかと思いました。

先生にその結果をお伝えしたところ、「そうでしたか。初めての面接でちょっと緊張していたのかもしれません。」と落胆されていました。

その1週間後、落胆している間もなくB病院の面接に臨みました。
病院からは理事長、院長、事務長の3名が出席されました。2回目の面接でしたので、前回の反省も踏まえ、先生も落ち着いた状態で臨まれている印象を持ちました。前回同様、面接の後1時間程かけて病院内見学をされました。理事長からも直接「是非来てください。」というお言葉をいただきました。

面接終了後、印象をお聞きところ「デイケアの体制も整っていて、コメディカルの方の対応もきびきびしていて働きやすそうな病院ですね。」と好印象をお持ちのようでした。
さすがに今回は理事長からの言葉もありましたので、入職が決定するものだと思いました。


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