トップページコンサルタント手記Episode 161: 目指せ! 精神保健指定医(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 161目指せ! 精神保健指定医(下)2015年01月01日 コンサルタントT

それから、約2週間後、もう1件の医療機関との面接が決定しました。
先方様は院長先生、医局長、事務長が同席されました。院長先生は、地域の児童相談所とも深い繋がりもあり、精神科単科病院では集まり難い児童思春期症例の経験も積めるので、精神保健指定医の資格は取得しやすい病院であることを強調されておりました。
しかしながら、医局長先生は、「当院は指定医資格取得について指導教育体制は万全です。我々としては、B先生に資格を取得できる環境を提供しますが、逆にB先生は当院で内科のお仕事をどのようにお手伝いしていただけるのでしょうか。精神科の患者さんの診療の中で、我々は現在、消化器系の医師を求めています。開腹手術まで要望しませんが、イレウスの対応ができるくらいのスキルを持った内科医師を望みます。閉鎖病棟に入院されている、精神科の患者さんは、主に抗精神病薬との併用において用いられる抗コリン薬を投与されている場合や、薬の沈静により運動不足にもなります。精神科のご勤務経験の中ではイレウスという疾患は決して珍しくは無いと思いますが。」と話されました。

医局長先生のお話に、B先生もかなりショック受けられたようで、私も、自分のコンサルティング能力の未熟さを痛感いたしました。帰路、先生より、現在の勤務先に転職を匂わす話をしたら強い引き止めもあり、今回の転職は一旦ペンディングにして欲しいとのお話がありました。
その後、先生とは定期的にメールや電話で連絡を取り合っておりました。
B先生と初めてお会いしてから、約半年が過ぎようとしていたある日、先生より、やはり、資格取得の希望は捨てきれず、また転職活動を再開したい旨のお電話をいただきました。

丁度、関西地域のある精神科医療機関より、常勤医師が開業のため退職するので、後任を紹介して欲しいとの依頼をいただきました。早速、B先生に連絡を入れ、今回はB先生の承諾を得た上で、出来るだけ詳しいプロフィールをお知らせし面接設定を行いました。面接当日は、B先生は前回とは違い、ご自身のスキルや希望について、積極的に発言されました。病院側は院長先生、医師採用担当の方、PSWの方も同席されていました。精神保健指定医資格取得に関する体制も問題なく、B先生には現勤務先のお仕事に近い認知症疾患の高齢患者さんの内科管理と一部、精神科外来を担当して頂くことで双方合意に至りました。
また、B先生の勉強させて頂くという謙虚な態度も院長先生のお気に召し、即採用という形になりました。お給料は週5日勤務で年俸1,300万円、当直代金は別途支給で、精神保健指定医資格取得の体制が整っておりましたので、先生には満足のいく結果になりました。

B先生が当社にご登録をいただいてから、約1年近くの月日が流れましたが、ご希望であった精神保健指定医への第一歩に貢献できたことは私に取っても良い経験となりました。
B先生が、私がご紹介した病院で、1日も早く精神保健指定医としてご活躍される日が来ることを祈念いたしております。

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