コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 129再び(上)2012年04月15日 コンサルタントY

昨年の9月末日「ご相談したい事があります」と連絡が入った。名前をお伺いすると、以前弊社から医療機関を紹介し、ご入職されたM先生だった。詳しく内容を確認する為、幾つか質問をすると「直接会ってお話したいので、今週土曜日の18時にそちらにお伺いします」とだけ仰って、電話を切った。

M先生は50歳代の一般内科医で、前回転職される前は週5.5日勤務で、勤務内容は外来・病棟・往診と、週1回の当直勤務をされていた。しかし体力的に辛くなってきた為、当時週4.5日勤務で勤務内容は外来・病棟、しかも当直なしで医師募集をされていたケアミックスのK病院をご紹介した。年俸は1,500万円から1,350万円と金額は下がったものの、ご自分のペースでアルバイトができ、またM先生希望のケアミックス型であった為、大変満足され入職を決意された。あれから2年、一体何があったのだろうと思いながら、面談日を待った。

そして面談当日、来社されたM先生をブースへお通しすると「実を言いますと、今の勤務先に限界を感じています」と、話始めた。詳しくお伺いすると、それは病院側とM先生の考え方の違いによるものだった。面接時には一般内科として入職されたのだが、1年ほど前から病院側がリハビリの分野をM先生に求めてきた。M先生は脳血管疾患を専門とされていたが、リハビリの専門医ではない。リハビリに興味はあるが、一人で担当するのは不安な為、病院側にリハビリ専門医を非常勤の先生でも良いから募集して欲しいと交渉するも、聞き入れては貰えなかったとの事だった。

また昇給についても、初年度は年俸の金額が一律で決まっている為、昇給は必ず行う約束でご入職されたのだったが、その後年俸の見直しをされることはなく、ここ半年程我慢をしてきたが、限界に達し連絡をしてきたのだった。私から病院に連絡して改善を求める方法もあるのだが、時すでに遅くM先生の意向は転職のみだった。

面談終了後、医療法人I会の理事に連絡を入れた。そこは法人内に急性期I病院と療養型T病院があり、急性期I病院で整形外科医を募集したいと、数日前に理事が直接来社され、面談の最後に経験豊富な先生がいらっしゃれば、法人内で検討できますと話されていた。医療法人I会の理事にM先生の概略をお伝えし、療養型T病院でのご紹介が可能か確認したところ、実は療養型T病院は神経難病の患者さんが多く、神経内科医を探しております。但し、非常勤で神経内科専門医とリハビリ専門医が週に2回来られていますので、その先生方と一緒に病棟を診て頂けたら助かりますと話された。療養型T病院は療養病棟と回復期リハ病棟がある為、今の勤務先に少し近い部分があるが、非常勤の専門医が来られているという点が大きく違っていた。早速、M先生にお伝えしたところ「興味があります。しかし私に務まりますかね・・・」と、不安な様子で返答された。私は、まず面接ではなく、医療法人I会の理事にお会いして頂き、勤務内容を確認した上で、施設見学と療養型T病院の院長先生に面接をお願いする段取りで調整に入った。

 

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