トップページコンサルタント手記Episode 122: 製薬会社へ転職(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 122製薬会社へ転職(下)2011年10月01日 コンサルタントS

私はメディカルドクターの採用を提案する為、国内系製薬会社へ訪問した。外資系製薬会社が医師を採用している現状について説明すると、採用担当者は初めて聞いたと驚かれた。私は同じ製薬会社でも海外と国内ではここまで違うのか、と感じた。そして、「当社は外資系と違い、医師を採用することはないかな・・」と消極的な様子のまま、打ち合わせは終了した。数日後、製薬会社から電話が入った。先日の面談後、採用担当者が開発グループへ確認したところ、現場からは医師を必要とする声があがったとの事だった。私は募集要項を確認する為、すぐに製薬会社へ向かった。

提示された募集要項は、臨床経験2年以上で年齢は30代後半までという条件だった。担当者は「私たちは医師を採用するのが初めてです。今まで先生と呼ばれる環境にいた方に社員として働いてもらうのであれば、若い先生の方が違和感なく入社頂けると考えています」と説明された。しかし、メディカルドクターの仕事は、国内はもちろん海外でも会社の顔であり、新薬開発に携わる重要なポジションである。30代後半までの年齢だと、経験不足ではないかと思い、採用条件の年齢を超える医師の紹介が可能か検討頂いた。この製薬会社が求めるヒューマンスキルと、今後開発予定の領域を確認し、その内容にマッチした先生を探す必要があると改めて認識した。

私はO先生を国内系製薬会社へ紹介することに決めた。年齢は採用条件を満たしていなかったが、先生の専門領域が今後開発予定の領域と重なることと、先生の経験から間違いなく活躍して頂けるだろうと感じたからだ。早速、先生に求人を紹介したところ、初めは臨床から離れる事を心配されていた。もちろん先生のお気持ちは十分に理解できた。更に、新薬開発の仕事内容や重要性などを説明させて頂くと、先生は少し考えられていたが、「一度、お話を進めて頂けませんか」と仰った。

今回は医療機関への面接と異なる為、面接が数回に及ぶ可能性がある点、またPRをまとめた経歴書が必要な点などを事前に打ち合わせた。先生は難なく書類選考を突破され、再度改めて、面接時の服装や質疑応答などの打ち合わせを行い、面接当日を迎えた。少し緊張された様子だったが、面接は穏やかなムードで始まった。開発部の方は、今まで医師を採用せずに新薬の開発を行ってきた為、現在は医師の役割が明確でないこと、これから先生に期待したいことなどを話された。

その後、面接は数回行われ、数日後O先生の内定が決まった。雇用条件は先生が当初希望されていた1,600万円を250万円上回る1,850万円となり、心配されていた臨床から離れる事についても、週に一回臨床にあてて良いと考慮して頂いた。「今回の転職は自分だけでは絶対に無理でした。本当に相談してよかったです」と、O先生は大変喜ばれた。私も本当に嬉しかった。

入社後、O先生から私宛に近況報告が届いた。国内・海外を飛び回り、やりがいのある日々が綴られていた。

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