トップページコンサルタント手記Episode 74: 自分が信じる道(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 74自分が信じる道(下)2007年10月01日 コンサルタントS

院内に入ると、広々とした吹き抜けのロビーがあり、清潔感のある待合室がまず目に入った。受付の方の対応は非常に丁寧で、面接の行われる院長室に向かうまでにすれ違ったスタッフの方々もにこやかに挨拶を交わしてくれた。そういうところからも、その病院の患者さんに対する考え、勤務環境のよさを感じることができ、N先生も院長先生を待つ間に「第一印象としては非常にいいですね」と小声でおっしゃっていた。

面接は院長、内科部長同席のもとに始まった。先生が少し緊張されている様子だったので、まずは私から今回の面接に伺った経緯についてお話しさせていただいた。その後、緊張も徐々にほぐれてきたのか、先生もご自身の口から、現在の自分の状況、描かれている将来像、そのために何を求めておられるかを熱くお話された。

N先生の話が終わって院長から最初に出てきた言葉は「先生のお考えはよくわかりました。条件など色々あるでしょうが、是非当院で一緒に働きませんか」というものであった。

その後、内科部長からは教育体制や医師としての理念について、より細やかなお話があった。また年俸に関しても現状の1300万から1500万にアップするとの条件提示までいただいた。
さらに先生が懸念されていたのは家庭への時間を大切にしたいということであったが、この病院ではチーム医療の体制がきちんと整備されているため、急な休暇取得にも対応が可能であるということだった。

帰りの道中で先生から「思っていた以上のありがたいお話で、是非このまま話を前に進めて欲しい」とのお言葉をいただいた。それを受け、病院との折衝を重ねたが、何の問題も無く、1ヵ月後の入職が決定した。

契約日に病院を訪問し、私もその病院がN先生の願い通りであったことを改めて確信した。その帰りに先生から「ありがとう」の言葉をいただいた。その言葉と最初にお会いしたときと同じさわやかな笑顔が今も心に残っている。

N先生は今回の転職にあたり、ご自分の理想とご家族のことの両面から自分の将来について真剣に向き合い、さらに一人の医師として少しでも日本の医療に貢献したいとのお考えを貫かれた。

日本の医療は現在、多くの問題を抱えているが、その一つに地方の医師不足がある。N先生は『将来は地元に帰って、地域医療の発展に寄与したい』と考え、スペシャリストからジェネラリストへの転身を図られたのである。このように高い志を持ち、熱意に溢れた先生のお力になれたことは、まさにコンサルタント冥利につきるものであった。

「一人の医師として、より多くの人を幸せにできるように」N先生の理想が必ず現実のものとなるように、先生の益々のご活躍を願いながら、コンサルタントとしても今後一層の社会貢献をしていきたいと強く思う次第である。

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