コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。
Episode 31当社でお世話したい・・・2004年11月01日 コンサルタントK
S先生(泌尿器科医)と初めてお会いしたのは9月上旬のうだるような暑い日でした。
有名な民間病院にお勤めの30代現役外科医ということで、いかにもというイメージを描いていましたが、実際に待ち合わせの時間に現れたのは額に汗をかき、お世辞にもスーツが似合うとは言えない普通の男性というのが第一印象でした。
しかしながら普通の男性という第一印象とは裏腹に、面接をして直ぐに伝わってきたのは先生の暖かい人間味や医療に対するまじめな取り組み姿勢であり、「この先生は何とか当社でお世話したい・・・」との強い思いを抱くようになりました。
転職についてのコンサルティングを重ねた結果、先生の将来設計を組み立てる上で透析分野でのキャリア形成が不可欠であるとの結論に至りました。今までの経験を活かしながら徐々にウエイトを透析に移行し、専門性を高めて頂く方向性で仕事を探すことを提案しました。
先生のご年齢は現在36歳、すでに泌尿器科の指導医資格をお持ちですがこれから透析の専門医資格も取得できるご年齢です。出来るだけ早く透析の指導が受けられる施設へと的を絞り先生のご希望に合う施設探しが始まりました。
初めてお会いしてから2ヶ月が経とうとしていた頃に、ある病院で面接をする機会がありました。実際に現場でご勤務されている先生から運営方針などをお聞きし、その内容に深く感銘を受け、無事この病院へのご入職を決意するに至りました。
それまでの大学附属病院勤務ではほとんど休日は無く、ご自分の仕事に関して閉塞感すら覚える毎日だったようです。しかし現在は診察領域に幅ができ、毎日新たな出来事による変化をやりがいと感じ、時間面や収入面にゆとりが持て、充実した日々を送られています。このように先生方の転職という人生の岐路に立会い、お手伝いし喜んでいただける仕事に従事していることをうれしく思います。