3日後、S先生からの連絡を待っていた私にS先生の奥様から思いもよらないお電話が入りました。
奥様が仰るには、先行で面接に行った病院からは採用を頂いたが、車での通勤が必要な場所であり、万が一のことがあってはいけない為辞退させたいという事。
また、私との面談時のお話をS先生からお聞きになったそうで、S先生を説得し、自宅から公共交通機関で通勤可能な老健施設の案件を是非進めて欲しい、という内容でした。

　奥様のお話からは、S先生の事を心より心配されているお気持ちを感じ、『私が必ず、安心してご勤務頂ける転職先をご紹介致します！』と強い決意でお伝えしました。
そして、再度求人を提案させて頂きたいので出来ればご夫婦でお会いさせて頂きたい、と伝え、ご面談の約束をさせて頂きました。
そして面談日、用意していた老健施設の案件をS先生、奥様双方に提案させて頂きました。
前回の面談時の内容に加え、今回は通勤面も考慮し、事前に提案先の法人に最寄り駅からのタクシー通勤も検討頂いていた為、奥様にも安心して頂く事ができました。
そして先生と奥様双方から『是非面接を設定してください』とご希望頂きました。

　面接は、S先生のご経歴で多いに盛り上がりました。
また、老健施設勤務が初めてである事を考慮し、施設の見学や勤務内容の説明、質疑応答の時間をしっかりと取って頂きました。
S先生が不安に感じられている点一つ一つを事務長、看護師長にお答え頂く質疑応答の時間を経て、S先生の口から『病院の勤務より、今の僕には合っている環境かもしれません。初めてで分からない事も多いですが、どうかよろしくお願いします』とお言葉を頂き、その場で双方合意の上、2ヶ月後からの勤務開始で纏まり、とんとん拍子での契約締結となりました。

　今回、S先生の新たな挑戦をサポートさせていただくご縁を頂き、本人だけでなくご家族の想いやご希望も考慮した上で提案を行う事の大切さを痛感しました。また、その結果、多くの人の笑顔を提供出来る仕事である事を再認識させて頂きました。
S先生の今後の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げております。