


私はアフリカの貧困国で「緊急医療援助」を行ったり、アフガニスタンで病院のない地域にそれを建設し、医師などを育成するという「その地域の医療システムの構築」を行ったりしてきました。これまで5つ以上の団体に所属し、40ヶ国以上の国々でプロジェクトを進めて参りました。現在では自分の団体「NPO法人・宇宙船地球号」の事務局長として活動しております。
国際協力や海外ボランティアには、様々な形があります。【1】もらえる給料の面、【2】団体の質の面、【3】本人の目的意識の面、などについて、まったく異なる形態で行われています。簡単にではありますが、以下にそれぞれの違いを説明します。
【1】.給料は、まったく無給の場合もありますし、月給100万円を超える場合もあります。短期間の(無給の)ボランティアもあれば、長期間の(有給の)仕事にすることもできます。それは所属する団体により異なります。
【2】.国際協力を行っている団体には、国際機関(国連のWHO・ユニセフなど)、政府機関(JICAなど)、民間組織(NGO,NPOなど)の3つの種類があります。一般に、国際機関と政府機関は給料が高額であり、民間組織のNGOなどは給料が低額。仕事の内容もまったく異なります。国際機関や政府機関は、途上国の地域に病院を建設したり、公衆衛生を改善するという、コーディネート業務(政策提言など)が多い。一方の民間組織のNGOなどの場合は、自分で直接患者さんを診て助ける、という仕事が多いです。
【3】.本人の目的意識については、「なんとなく、かっこいいからやってみたい」という軽い気持ちの人も多いですし、一方で「本当に意味のある国際協力をやりたい」という人も一部います。最初は前者のような軽い気持ちで始めても、いつのまにか後者のような真剣な考え方に変わっていくことも多いです。これに関連して、最初は自分で直に患者さんを診ることができる(民間組織の)NGOで活動を始めても、「はたして、こんなことを続けて、本当に意味があるんだろうか?」と疑問を持ち、国全体の医療状況を改善できる政府機関や国際機関にうつっていく、という人も多いです。また、そうすると、給料がもらえるようにもなります。
国際機関や政府機関で給料をもらって国際協力をおこなう場合、通常は以下のような必要条件があります。まず絶対条件は、以下の3つです。【1】医師免許、【2】5年以上の臨床経験、【3】英語力。次に、あったほうが良い条件として、【4】海外への旅行(滞在・留学)経験、【5】開発途上国への旅行(滞在)経験、【6】英語以外の国連公用語(フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語)、【7】自動車免許・自動二輪の免許(モバイルクリニックのため)、【8】長崎大学熱帯医学研究所の3ヶ月の講習か、タイのマヒドン大学の公衆衛生学の6ヶ月の講習の終了証明書(ディプローマ)、【9】なんらかの専門分野(母子保健、小児科、産婦人科、小児外科、感染症、ワクチン、エイズ、救急医療、手術室、ICU、交通外傷、など)、【10】ワクチン接種(アフリカの場合、黄熱病のワクチン接種が必須。その他、DPT、B型肝炎、A型肝炎、狂犬病、コレラ、髄膜炎なども地域により検討)。 具体的にどうやって始めるか? ということに関しては、以下の手順を踏むことをお勧めします。【1】まず、情報収集。【2】その団体の活動説明会やイベントへ参加、【3】スタディーツアーへ参加、【4】その団体へ登録。
【1】.情報を集める方法は、インターネットがベストです。各種、メールマガジンに登録するか、それぞれの団体のホームページを来訪しましょう。
総合的: 国際協力マガジン http://www.dwml.net/modules/dwmm/
国際機関 国連オンライン http://www.unic.or.jp/
政府機関 JICAメールマガジン http://www.jica.go.jp/mail/top.htm
民間組織 NPO/NGOウォーカー http://www.npo.info/
民間組織 国際協力NGOセンター(JANIC) http://www.janic.org/
【2】.以上の情報をもとに、気になった団体の活動説明会やイベントに参加しましょう。
【3】.さらに、その団体が途上国で行っている活動を見学できる、ツアー(海外旅行と見学)に参加できる場合もあります。これをスタディーターといいます。
【4】.以上のことを、気になったいくつかの団体に対して行い、比較し、その中で一番ベストと思った団体へ登録されることをお勧めします。 以上が、おおざっぱな国際協力の始め方の解説です。これより詳しいことを知りたい人は、宇宙船地球号のホームページや、その補足サイトをご覧下さいませ。
宇宙船地球号ホームページ http://www.ets-org.jp/
宇宙船地球号・補足サイト http://www.ets-org.jp/hosoku/index_02.html
今後、このリンクスタッフのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)サイトでは、以下の三つの企画を(時間のある限り)展開していく予定です。【1】山本が過去に体験した国際協力のいろいろな記事。【2】国際協力を行う様々な団体で活動する医師への詳細な(それまでの経歴などの)インタビュー。【3】これから国際協力をやりたい医師などに山本が1時間ぐらい対談(アドバイス)を行い、その内容をそのまま掲載。
以上の3つの企画により、国際協力に興味のある人に必要な情報を、包括的にお届けできるのではないか、と考えております。

価格:定価1700円(税込み785円)
山本先生の新刊が発売されました! 「国際協力はしたいけど無給のボランティアには抵抗がある。自分の人生設計もあるし、家族も養わなければならない……」、そんな人たちにとってオススメなのが本書で呼ぶ「国際協力師」。給料をもらいながらの国際協力なので長期安定的に活動でき、現地とアナタが共に win-winの関係になれるところがポイントです。いわば国際協力で生活するプロフェッショナル!それへのなり方や、なった後の活動の進め方を本書で解説。256ページの大ボリュームで読者の皆様にお届けします!