トップページコンサルタント手記Episode 149: 女医ママ奮闘記(下)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 149女医ママ奮闘記(下)2014年01月01日 コンサルタントH

しかしながら、どの求人も通勤時間は1時間掛かる場所で転職する意味がない状況でした。そのような状況の中、医療法人H病院で糖尿病を診てくれる医師を急募しているとの情報を当社の他のコンサルタントから耳にしました。すぐH病院採用担当者に連絡し勤務内容の確認を行いました。S先生のご希望は糖尿病を専門に診る医師としてのご勤務でした。H病院は糖尿病内科を一般内科とは別に標榜されておられました。面談時には他の病院の求人もご案内する予定でしたが、面接設定する病院はH病院以外に無いと確信致しました。

10日後にS先生とご面談させて頂きました。お待合わせ場所にはお子様をベビーカーに乗せて来られ、第一印象としては明るく真面目な先生とお見受けしました。また非常に謙虚な方である一方、仕事に対しては前向きで、私としても必ず決めなければと改めて感じました。私がお勧めしたいH病院は他社からの打診はなく、先生から面接候補の日時をお預かりさせて頂くことが出来ました。帰社後直ぐ、H病院へ面接日程を頂けるように連絡を取り、3週間後の9月初旬で面接が決定しました。

H病院の面接では、病院長と採用担当者が同席され面接が始まりました。S先生は多少緊張されていましたが、病院長のお気遣いにより和やかにお話が進む中でも、医師としてのご自身の立場、状況をしっかりお伝えになり、糖尿病内科医としての今後のお考えもお話になりました。面接中に病院長は、『是非一緒に働いて下さい』と採用を即決されておりました。この様子だとかなり入職は堅いように思えました。面接後にご感想をお聞きすると、H病院については以前とは違いかなり良い印象を持って頂きましたが、他社より勧められているC病院でも面接は決まっており、そちらも受けられるとのご意向でした。年俸についてはC病院の方がH病院より200~300万円高い提示があり、通勤時間については大きな差はありませんでした。H病院以外の医療機関を提案する事も一旦は考えましたが、勤務内容で考えると私がお勧めしているH病院はご意向に副っておりましたので、他の病院をご提案することは止めました。その時点で先生から『2病院の内で決めます』とお言葉を頂きましたので、他社の面接が終わるまで一旦待つことにしました。

他社紹介のC病院の面接が終わった1週間後にご連絡を頂き、私が提案しているH病院に決めましたとのお返事を頂きました。C病院は、一般内科で糖尿病の患者さんを診る勤務内容となり、糖尿病を専門にされて来て今後もこのスタンスは変えたくないと言うことでH病院に決めて頂きました。

週4日勤務で当直・オンコール無し、院内保育所も病児保育可能で、給与は年俸1,000万円とやや低めではありましたが、S先生の納得の範囲でした。幸運にもH病院では理事長の縁故でもう一人、糖尿病専門医資格をお持ちの医師の入職が決まった後押しもありましたが、先生のご意向を確実に把握し病院へ打診するとともに、勤務内容も確実に先生にお伝えし、H病院への納得のいく転職のお手伝いが出来た事については自負できる所でした。当然のことながら医師の転職条件についてのお考えは個々に違いますので、ご意向をしっかりヒアリングして、今後も先生方のお立場になって話を進める事も大事ですが、病院の状況、今後の方向性も先生方へお伝えし、お互いを理解することで、3者共満足出来るコンサルティングが出来ることを実感しました。

運営サイト一覧
医師求人「e-doctor」
産業医求人「e-産業医」
製薬企業医師求人「m-doctor」
医師アルバイト求人「e-hijyokin」
医院開業・継承「株式会社リンク医療総合研究所」
臨床研修病院情報「e-resident」
医学生・研修医・若手医師向け総合情報「Doctor’s Gate」
外国人医師が日本で働くための支援「Job’s World for doctor」
看護師求人「e-nurse」
歯科求人「e-dentist」
介護職求人「e-care」
グローバル求人「Job’s World」