トップページコンサルタント手記Episode 131: 医師として、母として(上)

コンサルタント手記転職とは、人生を選び取るということ。
これは、医師の転職を導いたコンサルタントが経験した、
本当にあった物語。

Episode 131医師として、母として(上)2012年06月15日 コンサルタントT

R先生は30歳代前半の女性医師。東海地域の大学をご卒業後、しばらく医局人事で消化器内科を専門としてご勤務されていた。GIFやCFはもちろん、経皮経肝胆嚢ドレナージなどの検査や、内視鏡的大腸粘膜切除術、内視鏡的胃粘膜下層剥離術などの処置も経験豊富な、大変有能な医師だった。

R先生は3年前にご結婚され、昨年4月に男子をご出産。その後、約1年間は急性期の現場を離れ、非常勤で健診・ドックの結果を説明するお仕事をされていた。そして、今年4月にご主人が医局を離れて関西方面の病院にご勤務されることになり、大阪に転居されたとのことだった。知らない土地ということもあり当社サイトe-doctorにエントリーされ、私が担当させていただくことになった。

早速、R先生に電話を入れて大阪付近でご面談の機会をいただくことになった。R先生のご希望条件は、当直・オンコールなし、できれば自分の専門スキルを活かせ、託児所もあり、そして年俸は現在よりも下がるのは仕方がないとしても、最低年俸1,200万円は確保されたいとのことだった。R先生もご主人もお子様の面倒をみてくれるような親族が関西にはいらっしゃらないこともあり、以前のように消化器内科医として活躍することは難しいようだった。

そこで、まず大阪府下の医療機関で消化器病学会認定施設・関連施設もしくは消化器内視鏡学会指導施設で、週4日勤務で当直なしの医療機関があるか探してみた。殆どの医療機関が求人はあっても、このような勤務体系での採用は考えていないとのことだった。そこで規模は小さくても胃腸科専門病院もしくは、内視鏡検査ができる健診センターの案件をあたることにした。

そして、大阪市内のある外科胃腸科A病院に問い合わせをしたところ、ちょうど週4日勤務で、勤務内容が内視鏡検査、腹部エコー、病棟管理(主治医のフォロー)という求人をいただいた為、早速R先生と面接に伺った。R先生のはきはきした態度や、R先生と同じような女性医師も勤務していることもあり、双方好感触で面接は終了した。ただ、問題は病院に託児所が無かった為、R先生より2~3日お返事を待ってほしいということになった。

数日後、R先生に連絡を入れたところ、A病院との面接の日、別の紹介会社から阪神間の医療機関で、勤務内容が健診・ドッグがメインで、院内に託児所を完備した医療機関を紹介され、翌日面接に行かれていたのだった。「兵庫県の病院で週5日勤務だけど、大阪市内からそんなに通勤時間がかからないし…」と話をされていたが、電話の声からは、どこか踏ん切りがつかない様子が伺えた。

 

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