医師の活躍の舞台は様々
~9.刑務所勤務医(矯正医官)~
矯正医官とは、矯正施設(刑務所・拘置所・少年院・少年鑑別所)に収容されている者(被収容者)に対する医療措置や健康管理の業務に従事する国家公務員の医師です。
民間の医療機関や開業医と比べれば、収入が高いとは言えないかもしれませんが、勤務時間は比較的余裕があるほか、残業がほとんどない上に、医療刑務所等を除いて夜間・休日の当直勤務がないなど、ワーク・ライフ・バランスを実現することができます。そのため、女性医師も多く勤務しています。
また、平成27年に「矯正医官の兼業及び勤務時間の特例等に関する法律」が施行され、勤務時間をフレックスタイム制に変更し、大学や研究機関での調査研究に参加しやすくなったほか、医療機関における兼業も認められることになりました。
逆に、一般病院等で働いている医師がアルバイトとして刑務所で働くということも可能です。
しかし、国がやっているものですのでアルバイト料という面で一般的な相場よりもかなり安い料金になっています。
常勤医の給料は各刑務所によって多少のばらつきがあるようです。